ご利用案内|ウェブフォントのTIPS
文字の種類によって複数のウェブフォントを使い分ける
font-familyには複数のフォントを指定することができ、先に指定したフォントが適用できなければ、後に指定したフォントを呼び出す…という決まりになっています。
これを利用して、英語だけを収録したフォントを先に指定し、後から日本語のフォントを指定することで、英数字と日本語に別々のフォントを適用でき、合成フォント風にウェブフォントを使用できます。
また、英数字と日本語だけでなく、ひらがな・カタカナのみ収録したフォントと、漢字を含む日本語のフォントを組み合わせることもできます。
詳しくは[かなフォントの使い方]をご覧ください。
例:font-familyスタイルに複数のウェブフォントを指定する
html,body { font-family:helvetica,Ruika,"Hiragino Kaku Gothic Pro","ヒラギノ角ゴ Pro W3",YuGothic,"游ゴシック",sans-serif; }
この指定方法では、まず英数字にhelveticaが適用され、日本語にウェブフォントのRuikaが適用されます。ウェブフォントがなんらかの理由で使用できない場合、それ以降に設定されているフォントのうち、デバイスフォントとしてPC内にインストールされている方が適用されます。
デバイスフォントの指定に日本語名と英字名の2種類書かれているのは、MacとWindowsで有効なfont-family名に違いがあるためです。
ウェブフォントでは、CSSコード内で明示的にfont-family名を決定するため、2種類書く必要はありません。
かなフォントの使い方
font-familyに指定したフォントは先頭から順番に適用されます。これを利用して、別々のかなフォント(漢字の入っていないフォント)と総合書体(漢字の入っているフォント)を組み合わせて使うことができます。
CSS記述例:タイトル(h1)に「はなこ-05」と「えれがんと平成明朝-05」を組み合わせて使う
@font-face{ font-family: "Hanako-05"; font-weight: normal; src:… } @font-face{ font-family: "ElegantHM-05"; font-weight: normal; src:… } h1 { font-family:"Hanako-05","ElegantHM-05"; }
かなフォントと総合書体のおすすめの組み合わせは[かなフォントを総合書体と組み合わせて使う]をご覧ください。
複数のウェイトがあるウェブフォントを使う
ウェブフォントでは、同じ種類のフォントでも、ウェイト毎に別々のフォントとして扱われるため、それぞれにフォントファイルの読み込みが必要です。
FontStreamで発行されるCSSコードでも、ウェイト毎に固有のfont-family名が設定された状態になっています。
そのため、cssの中でウェブフォントのウェイトのスタイルを変更したいときは、font-weightプロパティではなくfont-familyプロパティでスタイルを変更する必要があります。
ただし、CSSコードを以下のように変更すれば、同じ種類のフォントのウェイトをfont-weightプロパティで指定することができるようになります。
- CSSコード内の、font-family名の部分を共通の名前で統一します。
- CSSコード内のfont-weightの部分を、100単位の数字に置き換えます。
※ 使用可能な数字は、100単位で100〜900の9つです。
※ 一般的に、font-weightはnormalが400、boldが700相当です。
CSS記述例:ルイカのウェイト違いを3つ設定したいとき【変更前】
@font-face{ font-family: "Ruika-04"; font-weight: normal; src: … } @font-face{ font-family: "Ruika-07"; font-weight: normal; src: … } @font-face{ font-family: "Ruika-01"; font-weight: normal; src: … } html,body { font-family: Arial,"Ruika-04","游ゴシック","Yu Gothic",sans-serif; font-weight: normal; } h1 { font-family: Arial, "Ruika-07"; font-weight: normal; } p { font-family: Arial, "Ruika-01"; font-weight: normal; }
CSS記述例:ルイカのウェイト違いを3つ設定したいとき【変更後】
@font-face{ font-family: "Ruika"; font-weight: 400; src: …(Ruika-04のurl) } @font-face{ font-family: "Ruika"; font-weight: 700; src: …(Ruika-07のurl) } @font-face{ font-family: "Ruika"; font-weight: 100; src: …(Ruika-01のurl) } html,body { font-family: Arial,"Ruika","游ゴシック","Yu Gothic",sans-serif; font-weight: 400; } h1 { font-weight: 700; } p { font-weight: 100; }